筏釣りin南伊勢方座浦🚢大寿丸~釣りが親子を繋ぐ~
どうも。ちぬマロ🌰です。
最近釣りの内容を書けていなかったので、緊急事態宣言前に行った年明け一発目の筏釣りについて書きたいと思う。
しかも、今回の筏は、一人の筏釣り師の生き様が詰まっているかなり思い出深い筏 なのだ。
①戦場~三重県南伊勢町方座浦🚢大寿丸~
三重県の南伊勢町は、海岸に面してかな~り横長の町であり、複数の湾が存在するため、筏を設置している渡船も多岐にわたる。
ちなみにこれまでの記事で何回か行ったことがあるのは、五ケ所湾という湾である。
そして、今回の主戦場となったのは、方座浦の大寿丸さん
実は、この大寿丸さんの筏に乗るは、初めてではないのだ。
3年ほど前に、友人とその友人の父親(ベテラン筏釣り師)と訪れていたのだ。
当時、私はゴールデンウィークで暇を持て余しており、釣りにまったく興味がなかったものの友人に誘われて「暇だしなんとなく楽しそう~」というノリで筏釣りに同行した。その時お世話になったのが、大寿丸さんだった。
私は、釣りについて勉強もせず、軽いノリで行ったので、まったく釣れなかった。
そもそも、筏釣りの釣り方も知らなかったし、竿も友人に借りた投げ釣り用の竿だったので、釣れるはずもなかった…
ただ、友人の父親は、筏釣りのベテランだったので、しっかり大物の黒鯛を釣っていたように記憶している。今思うとかなり腕が良かったのだと思う。
比較的寡黙な性格の方だったが、帰りの車で「どうだった??はまりそうか?」と嬉しそうに聞いてきたのを覚えている。
「そんなベテランと知り合いなら一緒に行って教えてもらえばいいじゃん!」と思うかもしれないが、その友人の父親は、もうこの世にいない。
亡くなってから知ったが、すでに末期癌だったらしく、その釣りが人生最後の釣りだっだ。
病気をしてから、杖が必要な身体になってしまい、友人(息子)が運転役でいつも一緒に行っていたようだ。
その後、数年経って、その友人達と本格的に筏釣りを始め、今では、しっかりはまってしまっている。
不思議なもので、父親がいきている間は、父親の運転役として仕方なく付き合っていた友人であったが、今では休みがあれば、筏へ乗っている。
そんな友人親子の思い出が詰まった大寿丸さん。
3年前のリベンジを果たすべく、チャレンジしてきた。
②天候・筏
最高気温は7℃
天候は、1月上旬にしては、それほど寒くなく、風も微風だ。
波も穏やかで、果てしなく綺麗な海が広がり、ほんのりぽかぽかした陽気だ。
大寿丸さんは、養殖真鯛が主要な稼業である。
養殖真鯛の筏は、定期的に自動で餌が撒かれるので、そのおこぼれを狙う魚が集まってくる。
また、養殖筏から脱走した通称「脱走兵」の真鯛が釣れることもあるのだ。
(当然養殖の真鯛は釣ってはいけない。)
(緑色の箱が餌ボックス。真鯛はすでに出荷されている状態)
ちなみに通常状態だと目隠しトイレがついてないので、目隠しトイレを設置してほしい場合は、依頼すると設置してもらえる。
③獲物・餌
【獲物・餌】
・真鯛・・・アオイソメ、オキアミ、コーン、さなぎ
・カワハギ・・・アサリのむき身
・ヒラメ・・・アジ2匹
狙いのメインは、真鯛だが、カワハギが釣れている実績があるため、カワハギ仕掛けも持っていき、二刀流で釣りをする。
また、ヒラメ狙いでアジの泳がせもやってみた。
餌は、道中の紀勢大内山ICの近くに「えさきち」という餌屋さんがあるため、ここで泳がせ用のアジとダンゴの材料を揃えた。
駐車場が広く、停めやすい上に、コンビニが併設されているため、かなり人で溢れていた。
④本日の釣果
さて、リベンジマッチの釣果がこちら
・真鯛1匹
・メイチダイ3匹
(真鯛はお腹を見せて浮いている奴)
残念ながらどれも30㎝くらいで、小ぶりだった…
しかし、3年前のGWに行ったときは、一匹も釣れなかったので、少しは成長したのではないだろうか。
ちなみに、アオイソメ以外には、一切反応がなかったので、アオイソメ様様だった。
そして、船長さんのご厚意で、なんかの貝をいただいた!笑
ホタテに似ているが、ホタテではないらしい。
⑤真鯛とメイチダイのお刺身
ちなみに皆さんもあまり聞きなれないメイチダイは、採れる量が少ないからか市場にもあまり出回らない魚らしい。しかし、味は非常に美味なようだ。
また、名前の由来が興味深く、「目が大きいから」「目に独特な臭みのある油があり、目を傷つけないよう調理する必要があるから」といったことから「メイチダイ」と名付けられたらしい笑
目が臭いってどうなん!?笑
さて、家に帰ったら私が何よりも一番最初にやらなくてはならないこと。
それは、妻のご機嫌取りだが、 今回は釣果があったので、機嫌も上々だ。
さっそく刺身にしてみたのが、こちらだ。
赤い刺身が真鯛、白い刺身がメイチダイ。紅白そろって縁起が良い。
こんなにも色が違うんだなあと感心。
盛り付けブサイクだが、味は非常に美味だ。
真鯛は身が柔らかく、非常に旨味がにある一方で、メイチダイは、身に弾力があり、さっぱりした味だった。
こういう新しい発見があるから、釣りはやめられない。
おこぼれの貝は、グリルで焼いて醤油で食す。
味はホタテより劣るが、十分美味しくいただけた。
今回は残念ながら大物を釣り上げられなかったが、友人は一人で何度か行ったようで、亡き父親に負けない54㎝の大物を釣り上げていた。
ベテラン筏釣り師の意思は、確かに友人が受け継いでいるようだ。
これからも皆でベテランの域に達することができるよう、精進していきたいものだ。
おしまい★